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To all international contestants... Please check our web page “FOR INTERNATIONAL CONTESTANTS” to participate any events.
FOR INTERNATIONAL CONTESTANTSイベントレポート
イベント日程 | 2024/08/25 9:30-21:00(予定) | |
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イベント会場 | パシフィコ横浜国立大ホール |
記念すべき30回目となる世界最高峰ストリートダンスコンテスト “JAPAN DANCE DELIGHT VOL.30 FINAL”
国内外から46チームが参戦。歴史的と言えるハイレベルな内容となった今大会。
見事優勝を手にしたのはレペゼン京都、HIP HOPチーム
“咫和巵×無名” が二連覇達成!
▼WINNER
咫和巵×無名(HIP HOP/京都)
左から: YU-SEI, sora, Rui’ , KO-KI
Henry link.
上手かったけど彼ら自身が優勝コメントで言っていた通り、ちょっとごちゃっていたように見えたね。飛び跳ねたり、走り回ったり、良いアクセントになっているというよりは少し大袈裟に見えたかな。
Caleaf Sellers AKA Big Leaf
彼らはドープだったよ。バイブスからして、このメンバーで一緒に踊ってきた事が分かる。彼らは軍の特殊部隊「スペシャル・フォース 」のような雰囲気をまとっていたと思う。一緒に厳しいトレーニングを積んできて、このステージでその力を一気に発揮するようなエネルギーと気合いを感じたね。
Bruce YKANJI
カッコ良かった!エナジー、舞台での存在感、自信の表れが良かった。ところどころ繊細さに欠ける部分はあったかなと思う。彼らは若い。今後の更なる成長、進化に期待!
HORIE. Harucalloway
ゾロっと出てきて、やりたい事やって優勝かっさらっていきました。ヒップホップの王道スタイルを感じました!彼らは立ちも凄いが床も凄い。
TETSU-G
1番バランスが良かったと思います。ダンスの部分でもまだまだ4人とも上手くなれると思いますし、グループしてとしての振りの中でのサプライズ(ソロのエナジー4人のまとまり)とすべてのバランスにおいて1番良かったと思います。
YOSHIE
4人の意識の高さ、身体能力の高さ、ダンス力の高さ。。シンプルな事をやってるのにとんでもないダンスに見える瞬間だらけでした。しっかり見せ場も作られている。威圧感まで感じる高圧的なオーラ。突き進んで欲しいですね。
HANAI
1人1人のノリのテリトリーがデカく、「low tempoで重く」のイメージのあるHIPHOPスタイルでありながらスピード感があり…でもジャンルの良さを残したままで凄く良かったです。
PInO
今回、音、雰囲気、踊りが似ているHIP HOPチームが割と多かったと思います。その中で、少し荒々しさは感じましたが、身体能力の高さと黒さを兼ね揃えた納得のパフォーマンスと4人の気持ちの強さで持って行ったんじゃないかと思います。
KATO
納得の結果でした。2年連続優勝を成し遂げたことにも拍手を送りたいです。”オレたちがno.1”というプライドも見えましたし、”全力で挑む”というチャレンジャースピリットも感じました。たたみ掛ける様な最後の踊りも余裕さえ感じました。
▼2nd PLACE
九州男児新鮮組(BREAKING/福岡)
左上から: KOHAKU, SOTA, REN, TAICHI, AIKI, RAIKI
左下から: RYO SPIN, ISSEI, SHUVAN, YU-KI, Almighty KYOSUKE
Henry link.
このチームのルーティンは凄く良かった、でも一方で技やルーティンに入る前に準備しているところが結構見えたから、もう少しその部分が解消されたらもっと良くなると思ったよ。
Caleaf Sellers AKA Big Leaf
冒頭から目が離せなかった!体を張った彼らのルーティンが好きだったし、日々一緒に頑張って練習を積んでいなかったら、ステージ上であんなルーティンを成功させることはできないと思うから、クルーとしての一体感も感じられたね。
Bruce YKANJI
自分にとっては1位だと思ったね。10年位前にフランスにインバイトしようとして、日程が合わず断念した経緯があった。しかし、久しぶりに見たら、またそれを超越しレベルアップしていた。11人がシンクロすることは難しい。ブレイキンを革新させることは難しい。それを成し遂げていた。自分はB-BOYじゃないけど、本当に尊敬する。
HORIE. Harucalloway
アゲアゲの祭りサウンドで豪華なブレイクは圧倒的でした。彼らは狙い通りに技を成功させていたので、一位を取れなかった時にとても悔しそうでした。
TETSU-G
Acrobat作品としてのサプライズは凄かったのですが、かなりミスが多かったと個人的には思ったので、やはり優勝としてはきついかなと思いました。
YOSHIE
まさに世界に通用する。日本の祭り!「踊る花火」でした!毎回度肝を抜くリスキーな技を命懸けでやって来た練習が目に浮かんでくる。エネルギーの高さ、それらがあの人数の多さでひとつになる集中力、とてつもないチームワークを感じました。
HANAI
「流石」の一言でしたね。b-boyコンテストではないので、”失敗”に対して過度な減点などは発生しないですが、それよりトップロックなんかの立ち踊りの際のリズムが気になりましたね。とは言えオンリーワンな作品作りは流石でした!!
PInO
ちょっとしたミスはあったかも知れませんが、確実に会場をロックしたチームだと思います。ここまでやるとB-BOYの致命的なミスなどもそこまで目立たなく、全ての流れでカバーした中であそこまで持って行けたんじゃ無いかと思います。
KATO
ショー全体を通して個々のスキルの高さ、完成度が素晴らしかったです。九州男児新鮮組の伝統なのでしょうか、アクロバット&リフト、群舞は完成度が高く見応えが素晴らしかったです。
▼3rd PLACE
Sons of Miles(Jazzy B-boy/京都)
左から: Craypas, Keitric, Lofty
Henry link.
彼らは凄く会場を魅了していて「エンターテイナー 」だなと思った。流れ、立ちから床への入り、BEBOPとブレイキン2つのスタイルの融合と全てに於いてとても良かった。
Caleaf Sellers AKA Big Leaf
彼らはめちゃくちゃ良かったね!ジャンルを融合させているのも良かったし、ステージの使い方も、一カ所に留まるだけでなく、左右に動きながらルーティンをこなしていたのが会場を魅了していたと思うし、見応えがあった。
Bruce YKANJI
ジャズとブレイキンをナチュラルに融合させていたのが凄かった!どうしてもブレイキンと他のものの融合は、大変難しいことだと思っている。しかし彼らはフロアーに入るときも、そして立ちに戻るときも、境目が無かったんだ。凄いことだよ!さらに音楽性も感動!
HORIE. Harucalloway
立ちと床のグラデーションが素晴らしく、完成度の高いフロアーと四次元フォーメーションにやられました。
TETSU-G
登場した順番も良かったと思いますし、前半の中で作品のアイディア全体の流れ気持ちよさすごく感じました。
YOSHIE
とにかくオシャレ!!!かっこいい。構成も素晴らしいしくソロ力も抜群。使っていた曲が彼等が踊る事により
完成するんではないか!と思うほど音楽でした。
HANAI
めちゃツボでした。B-boyingとJazz stepのエエトコドリ!flow感が素敵でリズミカルで見てて踊りたくなる内容でした。“強さ”や”重さ”的なスパイスが少しあれば作品のとして質がアップグレードしもう少し上を狙えたかな…?
PInO
ジャジーな感じとブレイキンの合わせ技で初めからとても魅了されました。音、お洒落な中にも力強さなど、バランス良く組み合わされていて、新しい凄さみたいな物を感じました。
KATO
トランペット、サックス、ピアノに合わせたソロはセンス抜群でした。3人が打ち出す斬新さやショーマンシップは、私も含めたオーディエンスを楽しませてくれました。
▼SPECIAL PRIZE
池田部屋(HIP HOP/大阪・京都)
左から: JUMPEI, MAiKA, HAYATO
Henry link.
Maikaのチームはシンクロ率がやばかったね。3人の振りの揃い具合もだし、音楽と動きもバッチリ合っていた。
Caleaf Sellers AKA Big Leaf
彼らのショーは見ていて楽しかったよ。 使っていた音源も良かった。とてもまとまりのあるチームで、JDDのためだけに結成したと聞いて驚いたね。
Bruce YKANJI
凄かった!クリエイティブ!チームとして、このショーの準備、努力をしてきたのがわかった。Maikaは以前から知っているが、久々に見て彼女の成長を感じた。
HORIE. Harucalloway
テクニック&フォーメーションは本大会随一と感じました。ダンス内容がとても濃いものになっていました。
TETSU-G
2位の得点をつけてた覚えがあり、ドープなグループでした。
YOSHIE
マイカの板付がインパクトありまくりで、登場心掴んでました!振付の面白さ、見せ場もあり、高度なテクニックを当たり前の様に楽しんで踊る3人の自信に満ち溢れた技術力が詰まってました。
HANAI
3人という人図構成だからできること!この3人だからできること!素晴らしい一体感でした。見応えのある作品でした。
PInO
特に音の使い方、その音に対してのルーティン、3人の個性的な見せ方など、全てのダンスがうまくハマって、最後まで切れる事なく魅せきったかなと思います。出だしの力強さでインパクトを与えてたんじゃ無いかなと思いました。
KATO
ルーティーンのメッセージ性が特に素晴らしかったです。ダンスが好きなんだというのが印象的で、遊びと本気が入り混じったショーは唯一無二でした。
IB6side(POPPING/茨城)
左から: Aoi, バファリン
Henry link.
他の男女デュオもあったけど、彼らが一番印象に残っている。男女ペアだからこそ生まれる化学反応が彼らにはあって、凄く良かったよ。
Caleaf Sellers AKA Big Leaf
最初から最後まで、彼らはダンスで物語を語っているかのようだった。彼らが夫婦であることを後から知ったけど、夫婦だからこそステージ上であれだけの「繋がり」を見せることができたのだと納得したね。
Bruce YKANJI
最初は静かに始まって、テクニック的にも徐々に上がっていった。小さなものを重ねていって、最後には山になっている様なショーだった。コンタクトのテクニックなどを多用していたが、それがとても自然に使われていた印象だね。
HORIE. Harucalloway
見るものを楽しませるハッピーラインな演出に心暖まりました。演技なのか素なのか、わからない魅力、謎です。
TETSU-G
楽しめてましたよね。作品としてのアイデアが少し足らなかったので、正直点数はそんなに高くなかったのですが、ほっこりさしてくれる良いダンスでした。
YOSHIE
素晴らしいのひと言です。2人であそこまで完璧に会場の心を鷲掴みにできるでしょうか?作品の作り方がとにかく上手い!一度も飽きさせない2人の信頼的呼吸と表現力。いくつもの見せ場。人の心を幸せにするダンス!コンテストにはおさまりきれません。是非2人の舞台公演をやってほしいです。
HANAI
堅っ苦しくコメントするより「ナイスSHOW!!!!」の一言に尽きます!
PInO
POPチームが多かった中で、基本的な動きをしっかり駆使して2人の独特な見せ方や、バファリンのエンターテイメントな空気感で、一つ上の所で会場をロックしていたかなと思いました。
KATO
2人のシェイプ、スキル、ダンスがゴールデンバランスでした。一つ一つの踊りの中にメッセージが詰まっているのを感じます。それをもっと丁寧に表現して良かったのかなというのが感想です。
グロリオサ(FREESTYLE JAZZ/兵庫・大阪・三重)
左から: Cocolo, Ami, AKARI
Henry link.
本当に素晴らしいショーだった。彼女たちのフィーリングが音楽ととてもマッチしていた。始まった直後から彼女たちの世界に惹きつけられて、終始、次は何をするのか、どこに連れて行かれるんだろうと、まるで映画をみているかのような体験だった。
Caleaf Sellers AKA Big Leaf
今まで数々のショーを見てきたが、彼女たちの演技は唯一無二のものだったよ。振り付けはどこにも落ち度がなく、完璧だった。組み技やルーティンをするタイミング、音楽、衣装、全てがピタッとハマっていた。
Bruce YKANJI
TOP3に入るべきだと率直に思った。信じられないレベル。難しい技術とかを超越していた。その中で、まるで水の様なフローを感じて最高だった。
HORIE. Harucalloway
ソリッドでピーキーなスタイルは魅力的でした。本大会随一の止め!キメ!でした。
TETSU-G
超ドーブなアイディアと作品としてかなり評価は高かったと思います。
YOSHIE
3人の身体表現の技術の高さ絡みが本当に素晴らしいチームで決して守らずあえてリスキーな事を選んでやってる感が本当にリスペクトです。終わり方には度肝抜かされました!唯一無二のチームだと思います。もはやジャンル!グロリオサです!
HANAI
ずっと見ていれる作品でした。板付の形から印象に残り、1人が違うダンスをしても全て意味があり3人でのユニゾンも素晴らしく、立体的な組み技はダークサイドピタゴラスイッチって感じ(笑)「なるほど」っと声が出てしまう(笑) 最後の終わり方もとても印象に残ってました。
PInO
とても綺麗な流れで難しい事を次々に繰り出していた感じです。音も印象的で、審査員勢、会場を独特な緊張感で魅了していたと思います。
KATO
身体能力とシンクロ性の高い振り付けが魅力的でした。JDDにかけてきた彼女たちの練習量が成す世界観を見れました。
///// MC&JUDGE /////
HANAI, HORIE. Harucalloway, MC USK, PInO, Caleaf, Henry link., Bruce, YOSHIE, TETSU-G, KATO
Henry link.
審査する上で注目していたポイントは、どのチームが心からステージ上での瞬間を楽しんでいたか。ルーティンや振り付けよりも、楽しんでいるかを重視することで、自分自身も純粋に出場者が見せてくれる世界を楽しもうとしていたよ。いくつか言えることがあるとしたら、一つ目として僕はみんなに長く踊って欲しいという願いがあるから、あまり自分たちのパフォーマンスの中でリスクがあることはしないで欲しいかな。九州男児のチームの一人がアクロバットから着地した時に審査員全員息を飲んだと思うよ。二つ目は、自分達が作るショーが自分達が選んだ音楽に合うように、そしてそもそもその音楽を選んだ理由や想いなどをきちんと表現した方がいい。多くのチームがパフォーマンスと音楽があっていなかった。使う曲に何かしらのテーマがあるのであれば、それに合わせてショーを作るべきだね。三つ目は、HIP HOPERへ!踊っている時に自分たちの世界に入り込む気持ちはわかるけど、観客の前でパフォーマンスをするときは、自分たちの事だけを考えるのではなく観ている人の事も考えて踊って欲しいなと思う。
入賞チーム以外では「Amber glow」は、エネルギーをコントロールして、ショーの見どころを作るのがすごく上手かったね。序盤、男女二人で踊っているところに三人目が入ってきて一気に勢いを増したり。男性のソロに女性二人が合流してまた勢い付けるなど、巧く作っていたと思う。「Narie & Mi」は、動きと音楽が合っていないチームも多かった中、このチームは音楽と動きがシンクロしていて見ていて心地よかったよ。赤い衣装も印象的だった。「FOREVER M AND」は、全体的なショーのフローと音楽が合っていてよかった。中には音楽が与える印象より振りを激しくしたり複雑にする人もいると思うんだけど、彼女たちのショーはそこが曲にきちんとあっていた。「ファンファーレ」は、ルーティンをしている時に3人が楽しそうに遊んでいる感じがあって、見ているこっちも楽しくなったよ。(あと、英語でのチーム名がほとんどだったと思うんだけど、英語的によくわからない名前が多くて終始混乱してたよw)
最後に、本当は会場でマイクを通してみんなに伝えたかったんだけど、今日ステージに立った全員が僕は「レジェンド」だと思っている。JDDのステージに立つということは、見ている人にダンスの素晴らしさを伝え、怖くて一歩を踏み出せない人にも勇気を与える。だから今日このJDDのステージに立った人はみんな「レジェンド」なんだ。そしてダンサー全員へは、ずっと踊り続けてほしいと思っている。でも誰かがダンスで上手くいっていたり、楽しんでいそうなのを見て自分も踊ろうとするのではなく、ダンスが好きという気持ちから踊ってほしい。好きな気持ちが無いと、絶対に楽しいだったり満足感を得ることは出来ないと僕は思っている。なので、ダンスが好きだから踊るのと、ダンスを通して人々にインスピレーション与えるために踊って欲しいね。
Caleaf Sellers AKA Big Leaf
まず第一に、ダンス・ディライトにまた来れたことが本当に嬉しく思っているよ。審査していた時は、純粋に自分的に「良いショー」を探していた。細かく言えば、振り付けにコンセプトがあるかや、どれだけ斬新かなど。日本に来ると、今まで見たこともない革新的なアイデアを持っている人が多いから、いつもショーを見るのが楽しみだし刺激を受けているよ。あとは過去に自分たちが踊っていたステップや振りなどで、今はもうやっていない事でも、日本ではまだやっている人もいる。それは僕からすると素晴らしい事だし、日本に来る楽しみの一つにもなっているね。全体的に見ていてハウスのチームが少なかったのが、ちょっとショックだったかな。でもその数少ない今日出場していたハウスのチームは、どこもとても良いショーを見せてくれたので嬉しかったよ。あとは傾向として一つのジャンルだけではなく、複数のジャンルを組み合わせていたチームが多くて面白かったね。
入賞チーム以外で印象的だったチームを挙げると「Addictive Junction」は、とてもファンキーだったと思う。特にメンバーの中の女性とぽっちゃりした男性がいい味出してた。ぽっちゃりした男性は思いもしない動きをしててすごく良かったよ! 「Frookies」は、イケてるチームだなと思ったよ。ステージ上で楽しんで踊っているのが伝わってきて見ていて気持ちよかった。(あとは、変なチーム名がたくさんあって、ある意味興味深かったよw)
最後に、、、自分が学んでいるダンスのスタイルについて、可能な限り深く掘り下げてみてほしい。日々練習を続けて、研究を重ねる事。あとは旅をする事かな!例えばアメリカに来るチャンスがあるのであれば、
毎年7月にニューヨークで “36 Chambaz Of Stylz” を僕たちは開催していて、その中には “Step Ya Game Up” ってバトルもある。色んな事が体験できて学びになると思うから是非日本のダンサーも来てほしい!
Bruce YKANJI
今回のJDDも観客、出演チームの一体感、エナジーに圧倒されたね。その熱は感動に値するよ。20年前に日本に来た時と比べると、全体的にダンスのレベルが上がっているね。情報、知識も増えたのだろうと思う。けどその進化の中で、日本人特有の繊細さ、細かさ、クリエイティビティーが弱くなったという気もするよ。もちろん、例外のチームもいっぱいあった。ダンスのレベルとかの話ではない前提で、20年前にJDDで見た日本のダンス、ショーケースで飽きることは無かったんだ。しかし、テクニックのレベルが高いとしても、今回は正直なところ数チームほど見ていて飽きてしまった。これは世界全体で言える事なのかもしれない。ダンス人口が増えたと同時に、平均的なものも増えたのかもしれない。世界にダンスが広がっていることはとてもポジティブなことだ。しかし、情報や選択肢が増えた中で、フランス人に真似できないレベルの日本人の繊細さ、細かさも同時に愛し続けて欲しいと思ったね。
入賞チーム以外では「ファンファーレ」は、コスチューム、雰囲気の作り方がとても印象的。ダンスも良かったね。「MORTAL COMBAT」は、今回は小さなエラーがあったかなとは思うけど、世界観、テクニックは絶対的なものがあり、印象的だった。長い間、チームを存続させていることに拍手!大好きなチームだよ。「舞踊者」「BOO+SHOW-GO」は、それぞれ側面は違うものの、この2チームは、繊細さ、アニメーションのレベルが凄かった。「HEAD SPIN MASTERS」は、世界唯一のヘッドスピンで勝負するチーム。このコンセプトにリスペクト。そして、5人ともヘッドスピンのレベルが最高だった。
日本のみんなにアドバイスするなら、ファンデーション、フィジカル強化、スタミナ、そして繊細さを鍛えてください。特に、繊細さは世界に誇る日本の強みだと思っている。それを続けてさらに革新させて欲しい。グルーヴや雰囲気へのアプローチも忘れてはいけないが、日本の強みも大事にしてほしい。ファンデーションへの知識、スタイルへの知的好奇心、これは日本の凄いところ。例えばスタイルとスタイルを融合させるには、元となるファンデーションを頑張る必要がある。そのためにも、頑張ってほしい。そして忘れてはいけないのは、Stay Positive!
最後に1つ言わせて欲しい。JDD、30周年おめでとうございます!マシーン原田さん、今回も呼んでくれて感謝です。自分もオーガナイズなどをしているが、それを30年続けているマシーンさん、アドヒップ、尊敬しかない。マシーンさんを支えているスタッフのみんな、MC USK、技術スタッフ、みんなのハードな仕事がそれを支えているんだ。日本という国が無かったら、世界のダンスシーンは消えていたかもと思う時があるんだ。本当にありがとう!本当におめでとう!
HORIE. Harucalloway
久しぶりのジャパンジャッジでした。大会全体を心から楽しみました。レベルの高い作品の連続に私のダンス心は完全に満たされました。ダンスデライト!ダンスデライト!真面目に見すぎて目がドライ!
入賞チーム以外で印象に残っているのは「Head spin masters」!持ち時間全部ヘッド!その構成にリスペクトを捧げます。失敗率を5%以下に抑えたのも流石でした。
TETSU-G
まずは30周年おめでとうございます。10回,20回,30回と毎10回ごとにジャッジをさせていただいてます。第一回のデライトから見てきましたが、ADHIPとは本当に長い付き合いになり、ここまで続けて来れた事がとてもうれしいです。ジャッジの内容については、色んな要素のバランスが必要だとすごく感じました。まずは選曲!踊る方も見る側も曲ありきで踊ったりジャッジしたりしているので、いい曲に恵まれること。それは戦略として選ぶのでは無く、ほんとに自分たちが乗って踊れるか、自分たちが好きな曲で踊ってるかそれが重要だと思います。また、ダンスが上手いだけではなく、作品としてのアイディア、サプライズ、キャラクターなど色んなもののバランスがある事を感じました。楽しんで踊っているかそれは笑顔作ってという意味ではなく、クールで居ても、無表情でいても、そこで乗ってるか、楽しんで気持ちよく踊ってるか?そこがダンスの根源だと思っていますし、それがないとダンスはダンスじゃなくなるような気がしています。気合が入りすぎて気合いだけで踊ってると、一生懸命になりすぎてノリがなくなってしまうような気がします。これはコンテストだけではないし、バトルにも共通する部分だと思います。最近すごくそれを感じるようになって、少し人の踊りを見るのが競技を見てるみたいで、あまり面白くないんですね。
入賞以外で印象的だったチームを挙げると、「Head spin masters」「sangría」「D’LACSSY」あと、個人としては、「MORTAL COMBAT」のツッキーはファンになってしまいました。笑
最後にJDDに挑むダンサーにメッセージ→「ダンスですよ!好きな曲で楽しんで乗って踊れてますか?」
YOSHIE
30周年って事もあるのか、どのチームも気迫や集中力エネルギーが凄く高く感じました。心から楽しんでいるチームが多かったと思います。各個人の技術はもちろん、衣装、作品力(振付や構成、伝えたい事、音楽の使い方)チームワーク、古典的を貫くのか、型を破る良さを出すのか?シンプルなのか?意外性なのか?見せ場はあるか?お客を楽しませるのか?引き込ませるのか?目に見えない波動的なオーラや質感。様々な角度から見ました。やはり3分半~4分があっという間に感じるチームは作り方が上手いのだと改めて思いました。
入賞チーム以外で印象に残っているのは「Dirstin Jam」は、ハッキリ言って最高です。心ぐんぐん掴まれまくりでした。終わった後思わず「作るのうまっ!」て呟いた程です。最高のエンターテイメントでしたね。「jumelfeeL」は、とんでもなくプロ中のプロ!スキルが半端じゃなく2人のバランスとシンクロ性が完璧。あそこまで合わせるのは双子ですか?の勢いです。2人でステージの枠を超えて空気を動かし曲の世界に生きる!最後まで息切れをしていない彼女達に鳥肌が立ちました。「Head spin masters」は、もはや偉業でしょ。あっという間に感じた。歴代的に誰も成し得てない作品だと思いました。最高です。コメントしたい良かったチームはもっとあるけど更に良くなるなーってアドバイスが思いつか無いチームとしてこの3チームを選ばせてもらいました。
最後にアドバイスというより自分の話しですが、何かの、誰かの影響を受けて始めたダンス。人一倍好きになって大事にしたら素晴らしい人生になりました。自分の中に自然に生まれる人と違う考えや行動も否定せず続けてみると見た事ない景色が見れました。ダンス以外の日常的な愛も孤独も必ず全て芸の肥やしになります。それぞれの人生のブルースを踊り続けてください。
HANAI
幅広いジャンルと、ジャンル内の多様性が進み過ぎて評価がとても難しかったです。“STREET DANCE”で無いチームも多く自分の中の評価基準を広げて審査せざる得ない状況でした。フィジカル的なモノや技で勝負しているチーが凄く目に付きましたね。技術やリズムといった、単純な”DANCE”の要素で勝負しているチームが少なかったのかな…とは言え、とてもバラエティに富んだ内容で1日を通して楽しかったです。
入賞チーム以外では「Narie&Mi」「REIKO×MIKIHO」のJAZZ勢は、“動”のチームが多い中に輝く”静”…って感じでとても印象に残りましたね。実際は”静”では無いのですがSTREET DANCEにはない空気感でステキでした。「BOO+SHOW-GO」のテクニックもサイコーでした!そしてやっぱり「Head spin masters」!!ヘッドスピンだけで作品として最後まで飽きずに見れたのが凄過ぎます!!
最後にJDDというか、コンテストに臨む上で…
自分達の好きなことをやって勝てれば良いと思いますが、”人に見せる”というのを忘れずにモノ作りをしましょう。
PInO
どこが入賞してもおかしくないくらい、物の見方一つの違いで入賞チームが変わる本当に際どい接戦だったと思います。その中でダンスディライトと言う歴史も含め、30thと言う節目から、出場チームも含め新しいディライトの形になっていくのでは無いかと言う雰囲気を感じました。
入賞チーム以外では「BOO+SHOW-GO」は、テクニカルな部分で物凄く魅せられました。めちゃくちゃ良かったと思います。「ALL GOOD FUNK」は、勢いと全員の気持ちがめちゃくちゃ伝わるダンスだったと思います。感動しました。「Love ―-n’ men i」は、ディライトにはあまり馴染みの無いスタイル系のダンスだと思うのですが、めちゃくちゃ魅せられました。小道具の使い方も面白かったです。「Head spin masters」は、ヤバかったです笑。何か賞に入るんじゃないかなと思っていました。それくらいずっと逆さまで回ってました笑。凄かったです。「DD FLECTION」は、見た事の無い斬新な組み技が凄かったです。ほんとにビックリする様な合体技もありました。「Frookies」は、安定感と言うか、滲み出る深みと言うか、ダンスとしてとても魅了されたチームの一つでした。「AVID」は、HIP HOPチームの中でも、振りや雰囲気など、2人のダンス感が物凄く良かったと思います。「TERM-INAL」「Amber glow」は数少ないハウスサイドからの挑戦でしたが、入賞こそ逃したものの、この2つのチームはめちゃくちゃ良かったと思います。
最後に、自分も長い間何年間も挑み続けて来た中でこの大舞台で思うのは、勿論評価してもらえる事が1番の喜びですが、チームとしてここに向かって挑む事の大きさ、深さ、大事さ、色々大切な要素が、ダンサーとして人として学べる場所だと思います。勿論JDDの称号を手に入れるために全力で挑みますが、チャレンジした時点でチーム的にも個人的にもより多くの物を得られる場所だと思います。全チーム見て思いますが、どこが勝ってもおかしくないそれぞれのチームが、本当に色々な想いや、ここまでの経緯を持って挑んで来ます。喜びもあれば、同時に悔しい思いも沢山する場所ですが、それもダンスの魅力の一つなんじゃないかなと思います。志を強く持って、ダンスを心から楽しんで踊っていって欲しいなと思います。
KATO
JDD vol.30のために色々な思いを馳せて作った自信作、全チームから伝わってきました。JDDの歴史が30年ともなると手法も多様化し、簡単なジャッジではなかったです。個人的な視点で言わせて頂くと、どういう方法であれ胸を熱くさせてくれたダンサーたちを評価させて頂きました。
入賞チーム以外では「Love ―-n’ men i」は衣装、道具で作る景色や、振り付けの遊び心に引き込まれました。「Dirstin Jam」はオーディエンスを置いてけぼりにしないショーとサプライズが秀悦でした。遊び心がPEACEで印象的です。
最後に、高みを目指す夏の祭典、完全燃焼して楽しんだ者勝ちです。楽しみましょう!