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FOR INTERNATIONAL CONTESTANTSインタビュー
世界で最も歴史のあるBREAKINGの世界大会 “BATTLE OF THE YEAR” 。このBATTLE OF THE YEAR FINALで前人未到の “三連覇” を果たした “THE FLOORRIORZ”。今回のBOTYは彼らにとってどんな大会だったのか。リーダーである “TAISUKE” に話を聞いてみた。
ー今回出場を決めたキッカケはB-GIRLメンバー「RAM」からの申し出だったと聞きましたが、新規メンバーである「RAM」メンバー入りの経緯を教えてください。
RAMが入ったのは今年の4月です。2015年にBOTY FINALで初優勝してからすぐに次世代の育成をしようと帰国後から動き、2016年4月に「THE FLOORRIORZ ACADEMY」を開校しました。RAMはその1期生として1年間ダンスやそれ以外のものを学び、そしてアカデミー卒業後正式にTHE FLOORRIORZに加入しました。彼女のメンバー入りの理由は、彼女のダンスに対する取り組み方です。アカデミー生の頃から人一倍上手くなろうと努力していました。それを皆んなが分かっていたので話しは早かったです。
ー今回のショーですが、ブレイクスで構成されたシンプルにHIP HOPマナーに則したTHE FLOORRIORZらしい作品でしたね。作品を作るにあたり、衣装や選曲も含め、こだわった部分や苦労した点を教えてください。
苦労したのは曲ですね。特にど頭のYMOのリミックスは凄く手がかかっていたのでそこをどう上手く踊りこなすかを考えました!そして皆んながあまり使った事のない曲や聞いた事はあるけどこのリミックスは知らない、などの曲を用いる事で自分達の個性などを存分に発揮する事が出来たのかなと思います。なので楽曲は何処の国とも被る事は一切無かったですし、各採点項目も満遍なく平均値以上がとれてベストショーにもなったんだと思います。因みにショー全体を作ったのは3日間です。メンバーが集まるのが今年は特に難しかったので凄く集中しました。
ーバトルではノールーティンでしたね。このスタンスで行くと決めた経緯を簡単に教えてください。
単純に全ラウンドルーティンをやるのが疲れたからです。個々として元々強いチームが勝つ為にルーティンをやってましたが、やらされてる感があったりそれぞれが役割を果たす為に仕事をしてる感が凄くあったので、それが嫌でこうなりました。自分達に真ん中の考えはなく、やるかやらないかの選択でした。
ー実際にバトルで「ノールーティン」を実行したその実感はいかがなものでしたか?
凄く楽しかったです!バトル姿勢が全員今までとは明らかに違いました。ソロでやっててもチーム全員で戦ってる気持ちになれました。
ーでは当日を時系列で振り返りたいと思います。まずショーケースは踊ってみていかがでしたか?
練習期間が短い状態でのショーケースだったので不安だったメンバーも沢山いたとは思いますが、踊り終わってからはスッキリとした表情を皆んな浮かべていましたね。出番も最後の方だったのもあるのか理由は分からないですが、いつもよりもお客さんの盛り上がりがあんまり良くないと感じました。ただ自分達はそこをあまり気にせず、すぐにBATTLE MODEに切り替えましたね。
ー準決勝KIENJUICE戦はいかがでしたか?
2ラウンド目が終わった時点で勝利を確信していました。向こうのルーティンの長さやコマンドになっていないコマンドなど、向こうの悪い部分が凄く目立ったバトルだったと思います。結果、完全勝利でしたね。
ー決勝VAGABONDS戦はいかがでしたか?
自分達がやるべき事、そしてやりたい事全てをぶつけたバトルでした。相手は十八番のルーティンやショーで使ったものを少し変えて使ってきてましたが、微動だにせずただ全力でBATTLEしていました。その時は自分達の方が明らかにBATTLEしていると思っていましたし、向こうの全てをねじ伏せるくらいの熱い気持ちが俺らにはあったと思います。
ー決勝戦後の結果発表時の心境はいかがでしたか?
これで勝てば歴史が変わる、これで負ければこの「ルーティンをやらないといけない」というシーンが継続される。ジャッジはどっちなんだろうという心境でした。
ー今回、日本予選を勝ち上がったのはMORTAL COMBATで、共にFINALに日本代表として挑み、MORTAL COMBATはショーを2位通過、バトルはベスト4でした。MORTAL COMBATと共に挑んだ世界の舞台はいかがでしたか?
素直に楽しかったです!そして決勝で戦えなかったのは自分達としても悔しい思いでした。その思いを知らない間に背負って決勝を戦っていたのかもしれませんね。
ー今回はクルーとしての下部組織がしっかりある2組が日本代表でした。未来を見据えしっかりと実践している東西のクルーが世界の舞台に立つ事は非常に誇らしく感じましたが、フローリアーズとして、そしてB-BOY TAISUKEとしてどういった活動でシーンに貢献していこうと考えていますか?
まずは自分達の色々な部分の整備が必要だと思っています。三連覇したので尚更ですね。このタイトルがどんなに名誉ある事なのか、先ずはメディアの方々、そして芸能人の方々の発信力を借りつつ少しでも多くの方々に理解してもらい、このシーンが盛り上がっていける環境を作っていく事が出来ればと思っています。そしてアカデミー2期生も皆頑張っている最中なので、少しでも生徒達にこの気持ち、想いが伝えられればと思います。
ー今回3連覇した訳ですが、来年4連覇を狙いに行きますか?
今のところ考えてはいません。前人未到の三連覇です。そう簡単な事ではないですし、来年自分達が出なくても同じ歴史を作れるチームはいないので。上手くいっても最低で3年はかかりますからね。
ー最後にこれを読んでいるB-BOY、B-GIRLにメッセージを
時には勝つ為にやらないといけない事も沢山あると思います。でもその経験が後々役に立つ事だって必ずあります。それでもし結果が付いてきても絶対に忘れないでください。本来の自分、そして本来のダンスを。