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FOR INTERNATIONAL CONTESTANTS

INTERVIEW

インタビュー

ODD VOL.34 CHAMPION INTERVIEW Last Rain Livingroom

  • スペシャルインタビュー
2019.01.24 UPDATE

昨年は、JDD VOL.25 FINALに進出。迎えたOSAKA DANCE DELIGHT VOL.34にて見事優勝を収めた東京のポップチーム「Last Rain Livingroom」。「JAZZ音源×ポッピング」で非常にグルーヴィーな独自性の強い表現を披露し、強い印象を残した彼らにインタビュー。

 

BOO(写真左)
年齢: 29歳
レペゼン地区: 東京
ダンス歴: 12年
所属チーム: Last Rain Livingroom, VIBEPAK


TAKUMI(写真右)
年齢: 28歳
レペゼン地区: 東京
ダンス歴: 12年
所属チーム:Last Rain Livingroom

 

ーチーム結成のキッカケを教えて下さい。

BOO お互いダンス活動がうまく行ってなかった時に、お互い愚痴を言い合っていたんですね(笑)。ダンス的にこれがうまく行っていないだとかなんとか。そういった事を言い合っているうちに、ダンスに対する考えが凄く共感できるなって事に気づいて、何か一緒にやってみよっか?って事になって、今に至ります。

TAKUMI 最初は、新宿の安田ビルでBOO君が有名ダンサーのモノマネを色々やっていて、それを見て面白いなって事で仲良くなりました。大学生くらいの頃の話ですね。

 


ー今回、ODD VOL.34に挑戦しようと思ったキッカケは何ですか?

BOO TDDに出ようと思ったんですけど、ジャッジを見るとODDの方にKAZUKIYOさんと創さんが入っていて、僕ら以前にKAZUKIYOさんと創さんがジャッジにいた大会に出て予選で落ちてたんです。その時は特にKAZUKIYOさんからは、わざわざ「良かった」って言って来てくれて。あの時は悔しかったので、「借りを返したいよね」って話をして出場を決めました。日程的にODDの方が早くて正直準備する時間としては厳しかったんですが、ODDの前日に友人である幸道場の「MASAHIRO」君の結婚パーティーがあって、それと抱き合わせて大阪に行こうって事で、行くことになりました。実際、結婚パーティーでは結構お酒飲んで(笑)。けど、「Murder ink」とか「BOOGALOO IN OSAKA」とか、翌日ODD出場の人がみんないて、皆さん飲んでましたね(笑)。

TAKUMI とにかく勝ちたかったです。勝ちたくて出ました。自分たちのやりたい事で大阪で勝ちたいって思ってました。

 


ー作品作りや表現に対するこだわりを教えて下さい。

TAKUMI コンテストだから違うことやろう、っていうような事は無くて、いつも通り自分たちの思う「いいもの」を作って出してるって感じでしたね。自分達的にはひねっている感じは無いです。

BOO 「コンテスト」と「ショー」の作り方は違う、的な事って言われてますが、自分たち的には、一つの曲の中でしっかり起承転結があればどんなジャンルの曲でも使用したいって思うんですね。盛り上がって終われる曲があればどんなジャンルの曲であっても使いたいって思うし、それはコンテストやショーで使い分けたりすること無く、常に同じスタンスですね。今回はJAZZの音源でしたが、HOUSEもあり得るし、レゲエとかもあり得るし。自分たちのPOPPINGとしてのショーが成立できる音源であるか、というのが重要ですね。あと、作品のイメージや流れが途中で変わるのが好きじゃないので、1曲使いする事が多いですね。

 


ー振り付けをしていく行程でのこだわりを教えて下さい。

TAKUMI 必ず2人で作るって事ですね。

BOO そうですね。逆にそれくらいしかこだわりは無いです。ひたすら曲流して、どっちかが思いついたら、それやってみよう。みたいな感じですかね。ネタを作り始める前に音源をしっかり作っていて、その段階で大まかにですが、ここでこういうイメージのことをやりたいね、みたいな事は共有できた状態で振り作りをしていくんで、わりとスムーズに作っていけますね。

 


ー振り付けに時間がかかる事や、逆にあまり時間がかからずすぐに出来る事ってあると思いますが、今回のネタはどれくらいの期間でできましたか?

BOO 結構早くできましたね。3回くらいの練習で全部できた感じです。逆に作品のディテールの「詰め」に時間がかかりましたね。

TAKUMI ここはこういう風なニュアンスで、とか、ここはこういう聴き方でとか。細かい調整の方が時間がかかりましたね。

 


ー振り作りに取り組んでショーが仕上がるまでの期間はどれくらいかかりましたか?

TAKUMI 3週間くらいですね。週に1~2回、、、けど詰めの時は週3回くらいはやってましたね。練習時間はそんなに多くはないんですが、、、実は僕らルームシェアしてるんですよ。僕らと後輩と3人で一緒に住んでるんで、家でショーの細かい部分についてああだこうだ話し合ってる時間が長く取れてると思います。

BOO そういう事もあって練習を凄くスムーズに進める事ができたと思います。

 


ー伝統を重んじるPOPPINGのメインストリームのシーンとは違った、独特なスタンスや方向性を持っているチームだと思いますが、現在のPOPPINGシーンについてどう思いますか?

BOO 実は自分たちは凄く尖ってる訳ではないし、今のPOPシーンが嫌だからこういう事をしているという訳ではないんです。今のPOPPINGシーンは日本が世界最高レベルだと思うし、バトルに出たりとか、その枠の中で戦う事も大事にしているんです。自分たち本当にPOPPINGが好きなんで。ただ、近年刺激を受けるのが他のジャンルの素晴らしいダンサーや音楽に触れた時や見た時に刺激を受けて自分のダンスに変化が生まれてきて、といった事が何度もあったんですね。そういった事が今の自分達のスタイルやスタンスに繋がっているというか。ただ結局の所POPPINGが好きなんで、受けた刺激は全て自分たちのPOPPINGに集約されていくって感じです。

 


ーODD VOL.34で実際踊ってみて、手応えはいかがでしたか?

BOO&TAKUMI めちゃくちゃありました!

BOO 俺ら今がっちりハマってるなっていう感じがしてましたね。それでいてお客さんの反応も感じられたしね。

TAKUMI 踊り終わったあとも見ていてくれてた人達から良かったって言ってもらえて。嬉しかったですね。

 


ー順番はCブロックの最後の方でしたね。

BOO 運が良かったと思います。Aブロックが「Murder ink」、Bブロックが「BOOGALOO IN OSAKA」と来て、自分たちがCブロック。特に「BOOGALOO IN OSAKA」が王道のPOPPINGだったので、凄くコントラストが効いたのかなって思ってます。

 


ー実力派POPPINGチームが結構出ていましたが、どう思いましたか?

TAKUMI これは楽しくなるな!って思ってました。みんな出て楽しそうな大会になるなって思ってました。特に「Murder ink」とか同世代なんで。それも含めて大阪に出た所もありました。

BOO 仲いいんです!ODD終わったあともみんなで遊んでたんですよ。

 


ー他の出場チームはご覧になってましたか?

BOO 全部ではないですが、ちょこちょこ見てました。

 


ー印象的なチームはございましたか?

BOO 「Murder ink」はかっこよかったすね。シンプルにかっこいいと思いました。あと、自分たちの前に踊ってた「Riff chase」も好きなチームで、自分たちと同じでJAZZ使って踊るんで、「Last Rain Livingroom」と「Riff chase」っていうJAZZ使って踊る2チームで盛り上げられたらいいねって言ったんです。本番の時は袖から見てたんですけど、めちゃくちゃかっこよかったです。

TAKUMI あと、めちゃくちゃ盛り上げていたのは「BOOGALOO IN OSAKA」でしたね。これはヤバイなと思いました。

BOO けど、自分は「BOOGALOO IN OSAKA」を見て「やった!」って思いましたけどね。安心したと言うか。全く自分たちと違っていたので被らないで済んだってのは大きかったです。

 

 

 


ーODD VOL.34を優勝した感想をお願いします。

BOO 未だに信じられないですね。踊って手応えはあったんですけど、自分たちが見てきたディライトの感覚的に、優勝っていうのは自分たちが感じた手応えの2段階くらい上の感じだったので、「オメデトウ」とか言われてもまだ他人事のように感じちゃいますね。

TAKUMI 自信はあって出場してましたし、ある程度「いけるかな」と思ってはいたんですが、実際俺らみたいな若手のぺーぺーにしっかり評価していただけたっていうのが凄く嬉しいです。

BOO 優勝って出来ないもんだと思ってました。自分たちにはまだまだ不釣り合いというか、自分たちの中で「完成」したものを出したっていう感覚は無いんです。全然自分たちのダンスに関しては満足できてなくて、まだまだ先に行けるという感覚なんで。ただ、結果優勝させていただいたのは本当に光栄です。ありがとうございます。

 


ーVIBEPAKというチームにBOOさんは所属していますがどういったチームなのですか?

BOO VIBEPAKは、めちゃくちゃ刺激を受けてます。TAKUMIとの「Last Rain Livingroom」そして「VIBEPAK」は、自分的に2本柱ですね。今後もそれを軸にやっていきたいですね。なんせ「VIBEPAK」は自分以外が超人揃いなので(笑)。総勢11人で、ダンサーの他にもDJと映像制作の担当もいます。ビート作ったり楽器やってたりするメンバーもいます。このチームで表現することで、シーンにいい影響を与えられたらなって思いますね。こういうのもあるんだっていう。当たり前だと思うんですが「音楽」が大事だと思うんですよね。

 


ーJDD VOL.26 FINALへの意気込みをお願いします。

TAKUMI 正直、チャンスだと思ってます(笑)!ODDチャンピオンチームとして挑めるので。予選に同世代のダンスチームがいっぱい出て、決勝でみんなで楽しめたらなって思いますし、そんな中で優勝したいですね。そう、優勝したいんですよ。前回決勝大会では、勝ちたい気持ちもあったんですが、どちらかというと、しっかり自分たちのやりたい事で勝負して楽しんでいるところを見せて、応援してくれている人たちに感謝をしたいっていう気持ちが強かったんです。それよりも躍起になって優勝できるように頑張ってみたいです。ダンス人生の一つの夢なので、叶えたいと思います。

BOO 正直、やましい気持ちが芽生えて来ています(笑)。いけるんじゃないかって思ってはいます。それはいいとして、俺らがディライトを見て色々な先輩から影響を受けたその感覚を、俺らが出ることで下の子達が同じような事を感じてくれたらなって思います。

TAKUMI 自分たちが初めてJDDを見に行ったのがJDD VOL.13 FINALなんです。

BOO シンボリズムが優勝した時ですね。あの時はクースコーも出てたし、テンポラリーも出てたし、凄かったもんね。

TAKUMI ドキドキしながら見てましたもんね。

BOO そこから3~4年くらいずっと見に行ってて、フォーマーアクションが優勝する時くらいまで実際見に行ってましたね。凄い迫力を感じてました。

TAKUMI あと、最近は俺らと同世代のダンサーがあまり出てないんで、決勝で俺らがいい結果を残す事で、もっとみんなも出てくれるようになって欲しいなって思いますね。

BOO 東京の同世代のポップチームでコンテストに挑戦しようっていう感覚のチームって、俺らとGDSくらいしかいないんですよね。それぞれのスタンスはあるし、良いと思うんですけど、同世代のみんなにも見に来てもらって、何か持って帰って貰えればなって思います。ポップ以外のジャンルでは「TERM-INAL」も「Dread Noots」も同世代が頑張ってるんで。そういったチームとJDDを盛り上げたいですね。

TAKUMI 俺たちが昔JDDを見て「かっけー!こんなダンサーになりてー!」って思った時みたいに思われたいです!それでポップやる子が増えてくれたら嬉しいし、他のジャンルの子達も、こんなポップがあるんだったら俺らもやってみたいなって思ってくれたら嬉しいですね。
 

 

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