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FOR INTERNATIONAL CONTESTANTSインタビュー
和歌山を拠点に活動するベテランロックチーム “W.Lockin Crew”。これまで何度もJDD FINAL進出を経験しているファイナル常連でありながら、約2年間コンテストシーンに出ていなかったこのチームが、久々の出場となるNDD VOL.6で見事優勝。そんな”W.Lockin Crew”へインタビュー。
左から: Ryosk, ST-P, DAI, YO-TA
※YO-TAはインタビュー時不在
ーNDD VOL.6優勝おめでとうございます。優勝した感想をお願いします。
DAI めちゃくちゃ嬉しいです。昨年はJAMとしてODDを優勝させていただき、それもすごく嬉しかったんですが、13年位一緒にやってきている「W.Lockin Crew」でNDDの優勝を獲れたというのは感動しましたね。
Ryosk 一つステップアップ出来た事が嬉しかったです。昔一緒にやってたヒップストンプやってたやつとかとも一緒にこの喜びを分かち合いたかったですけどね。
ST-P 率直にめちゃくちゃ嬉しかったですね。今回2年ぶりのコンテストで、去年くらいから和歌山をレペゼンする若い子たちがODDやらTDDやらに結構出場しだして、そういう場所に露出していく年齢層というか世代が若くなってきている中、自分たちが今回出ようってなった時は、若手に示しの付く結果が果たして出せるのか?っていうようなプレッシャーも少々感じたりもしてたんで、今回優勝出来て一安心しています。
ー今回NDD VOL.6に出場を決めたキッカケを教えてください。
DAI ST-Pが出たいって誘ってくれたのがキッカケですね。
ST-P 昔はずっとコンテストに追われていて、少し自分たちのペースで活動できていなかった時期があり、しばらくコンテストから離れていたんです。ショーはしていたし、メンバー各々で活動はしていたんですが、また挑戦するタイミングかなと思い立って出場を決めました。時期は、昨年のTDDの前くらいでしたね。
ーしばらく待てばJDDの地区予選大会もあった訳ですが、NDDに挑戦した理由を教えてください。
ST-P シティーシリーズは順位が出るじゃないですか。当日会場で「とりあえず5位以内に入ってJDD決勝進出を決めないとね」的な事を何人かに言われたんですけど、僕らはそれは考えて無くて「このコンテストに挑戦して結果を残すこと」に意識を向けていました。順位の出るこのNDDで優勝する、これが目標でしたし、NDDに出場する理由でした。
ーこのW.Lockin Crewのチーム結成のキッカケを教えてください。
DAI 元々は僕ら和歌山で別々にチームで活動していたんです。それをNOBBYが「リーダー同士で一緒にやらへん?」ってことで声かけてくれて。そこから毎日つるむようになったという感じです。13年くらい前の話ですね。
ST-P 元々はダンスチームというより遊び仲間って感じでした。みんな単車乗っててね。ダンサーだけではなくDJやラッパーやグラフィティーライターもいてましたしね。15人くらいの大所帯でした。最初の頃はコンテストに挑戦しようっていうチームでも無かったのですが、初めてJDDに挑戦し始めたのはだいたい8年前くらいかと思います。
ー今回の作品を作っていく上でこだわったことについて教えてください。
ST-P 選曲でしょうかね。最初は違う曲で行こうってなってたんですが、途中でこの曲じゃないなって事になり、新たに曲を探してたんですけど、以前DAIと一緒にショーをした曲(2曲使い)で行こうって事になりました。ただ、その音源は6分あったので、それをいかに3分にするかが大きなテーマでしたね。
DAI 昔JDDに挑戦していた頃は、その為の練習がストレスになっていたんです。それが凄くしんどかったので、そういったストレスが発生しないように気持ちよさを優先して練習に取り組んでましたね。今の俺らの感覚を無理なく共有して表現できたらなっていう意識でした。まあ、昔のメチャクチャに追い込んで練習してたことも今思うといい経験だったなと思いますけどね。
ST-P 曲も昔は激しめの曲の一曲使いが多かったんですけど、今自分達が見せることが出来るのはそこじゃないなと。そこで、今回は「登場の瞬間」「1曲目の踊り始め」「2曲目の最初」「2曲目のブレイク」この4箇所で沸かすことが出来たら自分たちの空気が伝わっているといういう事になるだろう…というようなイメージを持ってふりを作っていきましたね。
ー2曲目のブレイクの部分(ハイハットのところ)ですが、バッチリ沸かせてましたね。
DAI 狙い通りに歓声が来たから、心のなかで「よっしゃああああっ!」って思ってましたね(笑)。実は2曲目の曲は原曲は12分あるんで、それを音楽的な流れを崩さずに短くするのが凄く大変だったんです。
ーそうなんですね!聴いてる限り編集点がモロに分かるような箇所は全くなく自然に聴こえましたよ。
DAI それを聞いて安心しました!自分ではそういうのが判断できなくなる位ずっと聴いていたので、ちょっと不安だったんです。曲のこだわりとしては1曲目はボーカル入ってるんで、2曲目はほとんどボーカルを入れずに作ってコントラストをしっかり付けました。
ー振りに関してのこだわりはどうですか?昔と比較して変わった部分はありますか?
DAI 特に細かいこだわりは無いですね。今までやってきた振りの中で、みんなが気持ちいいって思えるような振りを少し変えて再利用して当て込んだりって事もしてました。そういう振りの方が感覚を共有しやすいですしね。改めて思い返すとそういうのが結構良かったように思います。あとセッション的感覚でのフリーな部分にはこだわりましたね。みんなを感じながら踊るという意識をみんなが持ちながら踊ってました。
ー今回、本番では落ちた帽子の処理の上手さも話題となりました。普段からああいう感じで遊んでいるんだろうなと思うのですが、いかがですか?
Ryosk あれはある意味ラッキーでしたね。結果的に自分がその帽子に全部絡む事になって。1曲目のわりと序盤でメンバーの「YO-TA」の帽子が脱げてスタージ上に落ちている状態になった訳ですが、2曲目のブレイク部分の時に自分が拾うことが出来たんです。そこから曲が弾ける時に舞台と客席の間めがけて放り投げようとしたら、投げた瞬間指に引っかかってすぐ近くに落ちただけになったんでよよね(笑)。なので、自分のソロの腹ばいのスライディングの時に雑巾がけをするような感じで両手で帽子を押さえつけてスライディングしたんです。そのせいで距離は出なかったんですけど沸きましたよね(笑)。まあ、全部狙い通りでした(笑)。けど、こういうような事って練習時からやっている事なので、メンバー的にも普段通りでしたね。
ー大阪や東京といったダンスの盛んな都市を拠点に活躍し、メンバーそれぞれ出身が違うチームが多い訳ですが、そんな中、和歌山を拠点に地元を盛り上げる活動をしているこのチーム。地元にこだわる理由を教えてください。
DAI 僕ら凄く恵まれていて、大阪まで1時間で行けるんですよ。大阪という凄く濃い人達が沢山いるところがこんなに近いというのはラッキーでした。昔、尊敬するDJ A-1君の言葉で「地元を盛り上がられへんやつはどこに行ってもアカン」っていうのが心に刺さって、自分たちも和歌山で頑張ろうって思ったのが一つのキッカケでしたね。まあ、上の人がいなかったから伸び伸びできたという事も良かったのかもしれないですね。それに全くなにもないところからゼロからスタートした訳ではなく、クラブシーンもあったし、DJもMCもかっこいい人が既にいた訳で。そういう人達と繋がっていけた事も大きかったですね。
ー今現在、和歌山と言えば次世代のシーンを盛り上げていくであろう若手ダンサーがしっかり育ち活躍し始めている訳ですが、そういった若手育成で気をつけたことは何ですか?
ST-P 自分たちの「ホーム」を作ろうという事でスタジオ「HOMIES」が出来た頃、今、高校生くらいで活躍している子達(SUPER FRESH☆チキチータ, NAGHTY, The Doable等)が小学生やら中学生だった訳ですが、ダンスを教えるというよりも、例えばスタジオの前でバトルしたりとか、生徒たちとの時間の共有をしっかりしていたんですよ。今、その更に下の世代も出てきてますね。
ーJDD VOL.24 FINALに向けての意気込みをお願いします。
DAI コンテストに出るからには絶対優勝、勝たないと意味がない、そういう意気込みもあるんですけど、昔と比べて自分たちも進化しているんで、それを見せつけて優勝したいなって思いますね。
Ryosk まだ何をするかも決まってないし、ちょっと先の事なんで意気込みというほどでもないですが、本番に向けて今から約半年間頑張って調整していきたいと思います。
ST-P まず自分たちが気持ちよく踊って、見ている人にそこを共感してもらえるのがベストなので、自分たちがしっかり気持ちよく踊れるような作品を作りたいですね。