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FOR INTERNATIONAL CONTESTANTS

INTERVIEW

インタビュー

JDD VOL.24 CHAMPION INTERVIEW Twiggz Fam

2017.10.16 UPDATE

KRUMPチームとして史上初となるJDD優勝を果たした「Twiggz Fam」。そんな「Twiggz Fam」の中心メンバーである「Baby Twiggz」「Soulja Twiggz」の2人にインタビューを実施。リーダーであるTwiggzは出場せず、今までとメンバーを大幅に替え「新生Twiggz Fam」として臨んだ今シリーズ。TDD VOL.18での3位入賞を経て、JDD VOL.24 FINAL優勝への軌跡、日本KRUMPシーンを背負い表現するメンバーの想いなど、熱い内容が語られている。ストリートダンサー、必読!

 

Baby Twiggz
年齢: 23
ダンス歴: 15年
ダンスを始めたキッカケ: DA PUMPのダンスをTVで見て
現在の活動状況: 一般社団法人KOBに所属し、KRUMPの普及活動をはじめ、アーティストのバックアップダンサーや公演、レッスン等で活動中。

 

Soulja Twiggz
年齢: 23
ダンス歴: 10年
ダンスを始めたキッカケ: 気づいたら踊ってました
現在の活動状況: Baby Twiggzと同じ

 

 

 

B: Baby Twiggz、S: Soulja Twiggz

ーおめでとうございます!今改めて優勝した感想をお願いします。
B 本番ステージ上では大号泣してしまって(笑)、何を言ったのか覚えていないレベルなんですけど、心から嬉しくて泣きました。ずっとstudio FAMILYでお世話になってて、TwiggzやNAKAJIさん等、ディライトに挑戦してきた人が多いスタジオで育ってきたので、JDDには自分も特別な想いもあって、そこでまさか自分が優勝できるなんて、、、という気持ちが強くて。自分は最初はヒップホップをやってたんですけど、ずっとそのままだったら優勝できてなかったと思うし、KRUMPをやってて本当に良かったっていうKRUMP自体への感謝もあったり、とにかく何がなんだか分からないくらい感謝でいっぱいです!

S 自分が優勝できるなんて、本当にビビりました!自分は高校3年生の時にTwiggzにディライト出るぞって誘われて、その時は「YOKOHAMA DANCE DELIGHT VOL.4」で優勝できたんですね。ただ、こういう大会で結果を出すにはこんなに練習しなきゃダメなんだってくらい死に物狂いで練習して、その経験は凄く糧になったし勉強になったんです。そのYDD優勝を経て迎えたJDDでは僕らは特別賞だったんです。優勝したのが「Beat Buddy Boi」だったんですが、もう凄かったんですよ。凄く衝撃的なショーだったし、まるでヒーローというかこの大会の主人公のように見えて。優勝するチームっていうのはこういう事なんだなって感じてたんですね。だから今回は自分たちがこの日を持っていくんだ、主人公になるんだ!っていう意気込みは自分は持ってました。

ーJDD優勝の反響はありましたか?
B 今回ジャッジに入っていたTwiggzは、長年JDDに挑戦してきた人なんですね。僕ら普段は怒られてばかりなんですが、今回ばかりは照れながらでしたが、「おめでとう!」って言ってくれて、凄く嬉しそうだったのが、凄く嬉しかったです。あと、自分は両親が見に来てくれていたんですが、自分がダンスでここまでやれている事を、そして輝かしい瞬間を見せることが出来たのは嬉しかったです。あと、KRUMPシーンの変化で言うと、自分たちが最初にディライトにチャレンジしたのが6年前ですが、その頃と比べると比較にならないくらい人口は増えていますね。今は大学生が凄く多くて、20歳前後の人達が凄く多いです。色んな活動や露出をアングラからメディアまで、ずっと頑張ってきて、今JDDで優勝できた事は必ずこれから先に繋がって行くと思ってます。

ー世界からの反響はありましたか?
B KRUMPのオリジネーターであるTight EyezのFamである「STREET KINGDOM」にTwiggzが入っていたりするんで、事ある毎に自分たちのショーの映像なんかを送っていたりするんですが、毎回「日本は凄い!」「Twiggzは凄い!」って褒めてくれるんです。バトルやセッションだけではなく、ショーやエンターテイメントとして昇華している事を評価してくれているんです。更に今回のJDDでは、ドイツ代表には「Kid Tight Eyez」っていうワールドクラスのKRUMPERもいたんです。そういうのもあって結構KRUMPシーンでも注目されていた中で自分たちが優勝出来たので、海外からの反響というのも大きかったですね。こないだ、フランスでインターナショナルな3on3のバトルがあって、自分(Baby Twiggz)と、Soulja Twiggzと、Kid Twiggzで日本代表として出たんですけど、そこでも自分たちが見せた他にはないようなストーリー性のあるルーティンにTight Eyez達も凄く反応してくれて。日本人である自分達がKRUMPシーンで新たな表現を評価してもらえている事は本当に誇らしく思います。

ー今回のディライト出場はTDD VOL.18からでしたが、リーダーTwiggz不在での挑戦でしたね。そもそもなぜTwiggzさんは出場しなかったのでしょうか?
B TDD出場前の時点で「ショーケースはほぼ引退するから、他のみんなが主体になってこれから頑張って行って欲しい」という事になったんですね。Twiggzも今年で40歳になったんですね。これまでの結果はTwiggzありきの結果でしたから「俺抜きでも結果出せないとTwiggz Famの未来はない」って言われたんです。Twiggzからしたら、自分が踊れなくなったからとかじゃなくて、お前たちが次の可能性を提示していけと、自分たちの手で未来を切り開いていけと、そういう意味で僕らに託したんだと思うんで、それに一つ応える結果を今回出せたのは凄く良かったです。

ーTDD VOL.18では3位だった訳ですが、その3位という結果についてどう捉えてましたか?
S TDDから新生Twiggz Famになっていて、それ以前にJDDに出たメンバーとは僕とBaby Twiggz以外は全員新しいメンバーに入れ替わっていて、中には初めてコンテストに出るようなやつもいたくらいなんで、そんな状況で3位獲れたのは悔しいというより正直安心したって感じでした。
B KRUMPの新しい見せ方として、HIP HOPの曲も使ったりしていて、Soulja Twiggzの振付でHIP HOPのノリの入ったものにも挑戦していたんですが、僕やSoulja Twiggzは元々KRUMP以外のダンスをしていた所から入っているのですんなり出来るのですが、新メンバーは最初からKRUMPで他に何もダンス経験が無いので、アップダウンのリズム等にも苦戦するような感じで、最初は本当にみんな酷くて(笑)。本番までに何とか形にして、って感じだったので、そんな中もらえた3位は本当に獲れて良かったっていう感じでした。

ーTwiggz FamがKRUMPをショーとして見せる時に心掛けているのはどういった部分ですか?
S 「起承転結」ですね。KRUMP自体、踊る時にそういった流れを作ることが大事なんです。最初は徐々に始まっていって、エンジンをかけていって、少しずつギアを上げながら最後は爆発させて盛り上げて終わる。そういった特性をショーの作品全体に当てはめて振付や構成を組んでいく事を心掛けています。あと、ショーの中には「ハットムーブ」(野球帽を使ったトリックの事)といったKRUMP特有のある意味リスキーなトリックもルーティンに入れたりして、それらを成功させることで会場を沸かせていく、みたいな部分も自分たちらしさかなと思ってます。

ー選曲や作品全体の流れや振りを考えるのは誰が担当しているんですか?
B 以前はTwiggzが全てやってくれていて、自分らはそれに見合ったダンスをただただ踊るのみで、言わば「おんぶにだっこ」状態だったんですが、Twiggzから引き継いでからは自分たち2人が中心となってやっています。まず僕らが全体像を作って、そこに他のメンバーが新たなアイデアを提案するという形でやってます。だから結局作品はメンバー全員で作っている事になりますね。誰一人欠けても出来なかった作品です。あと、今回JDDに出たTwiggz Fam以外のメンバーも、深夜練に呼んで見てもらったりしてアドバイスを聞いて、それらを反映して、って感じでスクラップ&ビルドを繰り返して、ひたすら本番1週間前までやってました。本当に1週間前まで作品が完成していなかったんで、ちょっと険悪ムードになったりもしました。

ーJDDの作品作りは、いつくらいから始めたんですか?
S 7月くらいですね。ただ、曲決めの段階で全然スムーズに進まなくて大変でした。
B 頭を使う深夜練ばかりでした。そして曲もできて一度振りも完成してそれを見せてみたんですが、全然評価が良くなくて。そこからほぼ作り直して~みたいな事を何度も繰り返して、ラスト1週間って時にやっと振りが固まって、踊り込みに入れたって感じですね。
S 自分たち以外のFamのメンバーに深夜練に毎回来てもらって見てもらって。マネージャーのミサさんにも毎回映像撮ってもらったり差し入れしてくれたり、本当感謝しか無いですね。だからJDDに出たメンバー以外のFam全員で闘い、勝ち獲った優勝でした。これが単一のチームにはない「Fam=ファミリー」という強みかなと思います。
B ラスト5日くらいで作品がグッと固まって、そこから踊り込むぞって事で、深夜練からそのまま代々木公園に行って真夏の野外で上下デニムで本気の通しを4~5回連続とかやって(笑)。もうそこまでやってたんで、「もうやれる事はやり尽くした!もうこれ以上最高の作品は作れない!」っていう状態で本番を迎えました。

ーいよいよ迎えた本番。ステージで踊ってみてどうでしたか?
B 僕とSoulja Twiggzがペアでやるハットを使ったリスキーなトリックが前日まで全然息が合わなかったので心配してたのですが、当日のラストの練習時にバッチリ決まって。よし行ける!となり、本番直前も円陣を組んで気合を入れ臨んだ本番。リスキーな見せ場は他にも2~3箇所あって、それまでの練習ではそのいずれかで少し失敗がある、みたいな状況だったんですが、本番では何と全部キレイに成功したんですよね。もう、技が次々に決まっていくのを見ながら、踊ってるメンバー自身がどんどんテンションが上がっていくって状態になって、本当に最高のダンスが踊れました。最後横一列になって決め5秒間は止まってポーズをするところがあるんですが、その時に思わず泣いているメンバーもいましたね。

ー当日、他のファイナリストを見て、特にヤバい!って思ったチームはありましたか?
S 「GDS」が凄いっていうのをみんなが言ってたし、自分たちも見てて凄いなと思いました。自分たちの応援に来てた人たちも「GDSは何かしらには入っただろうね」みたいに言ってましたしね。ただ、自分たちも絶対入ったよって言ってくれましたけどね(笑)。

ー今後の活動について教えてください。
B 今年のビッグチャレンジがJDDが最後だったんで、凄く気合を入れて臨んで、今ちょっと燃え尽きた感はあるんですが、今後としては新生Twiggz Famという事で、イベントやメディア等でもっと露出できるようにしていきたいですね。そして自分たちがコンテストもバトルもどちらも出ていって活躍して、KRUMPをもっともっと上げていきたいです。

ー最後にそれぞれメッセージをお願いします。
B 今回の優勝を経て改めて「仲間」の大切さを感じました。自分たちはKRUMPやってて文字通り家族同然の「Fam」がいて、ほとんど毎日一緒にいて苦楽を共にしてやってきて、だからこそキツイ練習を乗り越えて行けたと思うし、今回の結果にも繋がったと思うので、単にチームとしてダンスのために集まりました…みたいな関係性じゃなく、家族と思えるほど人間として深い関係性を作ることができれば自ずと結果もついてくるんじゃないかと思います。

S 自分達なんか全然まだまだなダンサーなんで、謙虚に更に上を目指して頑張りたいと思います!それと、Twiggz Famには色々と具体的な目標があるので、それを実現させていけるように逆算して日々鍛錬して皆で頑張っていきたいなと思います。

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